基本情報技術者合格のための勉強法まとめブログ

情報系の学生にとってはもはや必需品  ”基本情報技術者” しかし、実務経験のない学生では午後試験の突破は難しいです。 そんなあなたの悩みを打ち消すヒントが詰まったブログです。

基本情報技術者の勉強法 ~管理図~

おはようございます。このブログは基本情報技術者に合格するための勉強法をまとめたブログです。今回の記事ではマネジメントの分野で出題される管理図の勉強法についてお話していこうと思います。

 

管理図とは

「同じ人」が「同じ機械」を使って「同じ材料」で「同じもの」を作ったとしても、そこには必ず「ばらつき」が生じてしまいます。言い換えると誤差です。発生する「ばらつき」には大きく分けて2種類あります。

  1. 原因を特定することが難しい「偶然に発生したばらつき
  2. 原因を特定しなければいけない「異常事態によるばらつき

管理図では1と2のばらつきを区別し、原因を究明するのか、許容範囲内と判断して目をつぶるのか、を決定します。

管理図とは、工程が安全な状態になっているのかを調べるため、または工程が安全な状態を維持していいるのかを管理するために行います。

管理図の目的

 ある製品を生産して販売するときに、不良品を売ることはできません。品質を管理し合格なのか不合格なのか、決定することが管理図の目的です。

また、製品にばらつきが発生し、その原因を究明することで機械の故障や摩耗などの早期発見につながります。

管理図の種類

管理図の種類には大きく分けて2種類があります。

  1. 測ることによって得られる「計測値
  2. 数えることで得られる「計数値

 この2種類に分けることができます。

管理図 計測値

「計測値」は図ることによって得られるデータのことです。長さや重さ、時間、純度などがこれに該当します。

代表的な手法には「x-R管理図」「x管理図」などがあります。

管理図 計数値

「計数値」は数えることによって得られるデータのことです。不良率や不良品の個数、欠点数などがこれに該当します。

代表的な手法には「p管理図」「pn管理図」「c管理図」「u管理図」があります。

試験でのポイント

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管理図は、品質の基準となる「中心線」と2本の「管理境界線」そして折れ線グラフにより構成されます。これらの要素から読み取るべきものは5つあります。

管理図 管理はずれ

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これは測定の結果、データが管理境界線を越えてしまう、または管理境界線上に来てしまうことです。この場合は、異常値とみなしてその原因の究明に努めます。

管理図 7つ以上の連続

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管理境界線内には入っているが、中心線よりも上、または下に7つ以上点が連続した場合です。この場合は、工程の平均が変化していたり、「ばらつき」が変化している可能性があります。原因を探り、中心線や管理境界線を改めることになります。

管理図 限界点の近くの点

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点がすべて限界点内にあったとしても、中心線より3分の2以上距離が離れている点が連続する3点のうち、2つ以上あれば以上とみなします。

管理図 点の並びの規則性

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点の並びに規則性が見られた場合も以上とみなします。規則性の原因となるものをつきとめ対処します。

管理図 工程の安定状態

 連続した25点以上の点で上記の4つをクリアした場合を安定状態とみなします。

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この図の

①が管理はずれ

②が7つ以上の連続

③が限界点近くの点

④が点の並びの規則性

⑤が工程の安定状態

を示しています。